【 #天鳳Vtuber杯 2022 第5試合観戦記】その戦いは未来へと続く チームの力を結集した、太くないおのグランドフィナーレ【文・東川亮】

「天鳳×Vtuber杯チーム対抗戦2022」、最終第5試合は「天鳳位枠」。今大会の大将戦となる、天鳳位4名の対戦となる。ネット麻雀のカリスマ「ASAPIN」こと朝倉康心、麻雀プロとして初めて天鳳位になった「gousi」こと齋藤豪、麻雀プロの立場を公言した身で初めて天鳳位となった「いばらぎ」こと茨城啓太、そして天鳳位を四人麻雀と三人麻雀で合計3回到達、現在ネット麻雀最強と呼ばれる「太くないお。ネット麻雀界における、ドリームマッチと言える組み合わせだ。

なお、この大将戦は順位ウマが通常の10-30から20-60と倍になる。最終戦開始時点ではチーム太くないおがリードしているが、逆転は十分可能なレギュレーションだ。

第5試合
東家:いばらぎ/茨城啓太 (チームいばらぎ) +41.5 
南家:ASAPIN/朝倉康心(チームあさぴん) ▲179.8
西家:太くないお(チーム太くないお) +118.3
北家:gousi/齋藤豪 (チームうしさん) +20.0

東2局太くないおが先制テンパイを入れていたところに、朝倉がリーチをぶつける。ただ、太くないおの待ちは朝倉の現物【3マン】。受けを選ぶ段階で、シャンポンではなくペンチャン待ちにしたのも、朝倉に動きがあったときに出アガリしやすい受けを選んだと思われる。

ここを押し切って2000は2600。打点は低いが、局を進めることは、そのまま優勝に近づいていくことを意味している。

東3局。親番の太くないお【發】【中】暗刻のホンイツテンパイが入る。亜リャンメン【1マン】【4マン】待ちにとっていたところから、2枚切れの【東】を手に留めて単騎待ちとした。いわゆる地獄待ち、使えない相手からは切られるし、いざというときに安全にテンパイを維持することもできる。

この【東】をつかんだのは齋藤。一度は手に留めたが、テンパイしたことで打ち出されてしまった。トップ目の12000は、齋藤はもちろん朝倉も、そして現状2位の茨城にとっても痛い。

だが、このままでは終わらない。東4局では倍満ツモを決め、まずはトップ目に立つ。あとは太くないおとの点差をどれだけ広げられるか。順位を3位以下に落とせればなおよしだ。

迎えた最後の親番。茨城としては、ここでどれだけ点数を叩けるかが勝負だったはずだ。しかし、後がない齋藤、そして朝倉のリーチを受けてしまう。1シャンテンの状態で、【3マン】【5マン】と立て続けに危険牌を掴み、苦渋のオリ。放銃してしまえば全てが終わってしまう。可能性をつなぐための我慢である。

南2局は親番の朝倉が連続の満貫ツモで大きく加点した。現状大量ビハインドだが、親番がある限りチャンスはある。次局も齋藤から出アガリし、持ち点は6万点を超えた。

朝倉の連荘を止めたのは、やはり太くないおだった。ペン【7ソウ】チーで【白】後付けチャンタの両天秤に構えると、手の進んだ朝倉から【白】をポンしてテンパイ。ツモり四暗刻の見える茨城が切った【2マン】を捉えて局を進めた。事実上、これで優勝が決定したと言っていいだろう。

最後は朝倉が齋藤から満貫を出アガリして決着。大量ビハインドで最終戦を迎えた朝倉だったが、齋藤と特大トップラスを決めたことでチームを3位に浮上させ、大会を終えた。一方の齋藤はあまりに悔しい『出荷』となった。そしてチーム太くないおは、リーダーの太くないおが卓内順位でライバルの茨城を上回り、見事に「天鳳×Vtuber杯チーム対抗戦2022」優勝を果たした。

■順位
1位:ASAPIN/朝倉康心(チームあさぴん) +100.4
2位:太くないお(チーム太くないお) +25.5
3位:いばらぎ/茨城啓太 (チームいばらぎ) ▲16.6
4位:gousi/齋藤豪 (チームうしさん)  ▲109.3

■最終結果
1位:チーム太くないお +143.8
2位:チームいばらぎ +24.9
3位:チームあさぴん ▲79.4
4位:チームうしさん  ▲89.3

今回は日本プロ麻雀連盟チャンネルで生配信された「天鳳×Vtuber杯チーム対抗戦2022」、結果に差こそあれど、出場者がみな一様に大会を楽しんでいた様子が印象的だった。解説を務めた魚谷侑未も、「もし自分を呼んでくれたら全員女性のチームで」と語っており、もしかしたら次回大会はより大きな規模で開催されることになるかもしれない。このような大会をきっかけに、さらに麻雀を楽しむ輪が広がっていくことを、心から願っている。そして、企画のゆるもたんさん、そして運営に携わっていただいた連盟チャンネルの方々に、大きな感謝を。

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