そして、
を引き入れて![]()
![]()
の三面待ちのテンパイ。当然リーチかと思いきや、選んだのはダマ。直前に三浦が
を切り、白鳥も
→
と外している。巡目と河の情報を踏まえれば、
はかなり放たれやすい。しかも、打点はタンヤオ・ドラ・赤2で8000点。十分すぎるテンパイだ。
白鳥から
が放たれ放銃。黒沢が8000点のアガリを決め、トップ目の仲林にじわりと迫る一撃となった。
南2局では、三浦から仲林が5200を加点。南3局は流局となり、迎えた南3局1本場。
配牌でドラの
がトイツ、
が槓子という強烈な手牌を受けたのは白鳥。第一ツモで自風の
を引き入れ、仕掛けのきく役牌トイツが揃う。
を暗槓すれば32符が加算され、実質1翻アップの打点が見込めるだけに、仕掛けのきく
は嬉しいツモとなった。
を暗槓して新ドラは
。
すぐに仲林から放たれた
をポンしてリャンシャンテン。
ペン
を引き入れてテンパイ。待ちは![]()
。
一方の仲林もテンパイ。選択を迫られる場面で、打牌候補は
・
・
の3種。
を切れば四暗刻、
なら高目で三暗刻・ドラ2、
なら
がないためイーペーコー・ドラ2。
も
も危険度はほぼ同等と見られる中、白鳥に現物の
を切ってペン
待ちに受けるのは、あまりに弱気すぎる。
仲林は熟慮の末、最高打点を狙って
切り。四暗刻への構えを見せた。
しかし、その
が白鳥の手に飛び込む。
・ドラ4、8000点の放銃。仲林にとっては、自身の手の価値が高まりすぎたがゆえの、痛恨の一打となった。
南4局
南3局で満貫を放銃した仲林だが、依然として黒沢と300点差のトップ。白鳥は満貫ツモでトップ、三浦は跳満ツモで2着浮上が見える状況。仲林にとっては、誰がツモっても2着に転落、放銃すれば3着もあり得るという、押し引きの難しい局面だった。
黒沢はドラの
と
がトイツという、速度と打点の両方が見込める配牌を受ける。
しかし白鳥も
・
のトイツを抱えており、
をポンしてホンイツ・
・
で満貫ツモによるトップを狙う仕掛けに出た。
さらにダブ
が重なり、直後にこれをポンして、ホンイツ・ダブ
・
のイーシャンテンに構えた。
なかなかテンパイが入らない中、黒沢がドラの
と
を暗刻にして、![]()
待ちで先制テンパイ。アガリトップの状況とあって、選んだのはダマ。
しかし白鳥も追いつき、カン
待ちでテンパイ。ツモればトップという状況。
そして、仲林が放った
が黒沢の手に飛び込む。
・ドラ4、8000点の直撃。黒沢が逆転トップを決め、仲林は2着落ちとなった。
この対局では、これまでの黒沢とは一味違う、ダマテンや副露といった柔軟な選択が随所に光った。雷電にとっては、15戦ぶりのトップからの連勝となり、浮上のきっかけとなりそうな一戦となった。

麻将連合所属。キャッチフレーズは〝ミスター赤シャツ〟。
平日は情報通信関連の株式会社エネコムに勤務し、週末は麻雀活動に全力投球。広島で『いきいき健康麻将風鈴』で麻将連合『μ道場』の運営を担当。麻雀最強戦2025「政権抗争勃発」に出場し決勝卓に勝ち進むも、滝沢和典への国士無双放銃で散った。















