熱論!Mリーグ【Thu】
パイレーツの
エンジンは俺に任せろ!
石橋伸洋は沈まない
文・真中彰司【木曜担当ライター】2019年11月21日

11月21日、木曜日。
この日の第1試合は超が付くほどの打撃戦。
現在トータル3位につけているパイレーツが送りだしたのは航海士・瑞原明奈。

しかし瑞原は、瀬戸熊直樹・白鳥翔・佐々木寿人の繰り出す高打点の荒波に飲まれてしまう。
痛恨のラスでチームのポイントはマイナスに。

沈みかけた船を救うべく立ち上がったのは、機関長・石橋伸洋。
今季はここまで6試合を終え、連対率は83%と堂々の1位。
抜群の安定感でパイレーツのエンジンを担っている。
東1局2本場

石橋が動き出したのは東1局2本場。
配牌でが対子に。
こういった手こそ、石橋の腕の見せ所。
どこから仕掛けるかワクワクしている視聴者も多いのではないだろうか?

手始めに、上家の佐々木寿人から打たれたをチー。
この時点ではチャンタも見据えて打。

そしてと払い、
を引いたところで打
。
を出やすくする一打。
役牌のはまだ温存し、相手に的を絞らせない。

そしてドラ側だが、
チャンタには絡まないが出てきた。
これをチーして、いよいよマンズのホンイツをお披露目。

さらにを自力で引き入れテンパイ。
最初は全くメンツが無かったのに、
あっという間にテンパイまで辿り着いた。

他家はその自在な打ち方に翻弄されている。
普段は強気な黒沢咲も、
生牌のと
を抱えてしまってはお手上げだ。

「なんなのあの仕掛け!役牌が切れないじゃない!ここは耐えるしかないわね…」
いくらセレブ打法でも、手が十分に育っていないのに危険牌を掴まされてしまっては、高打点を作る暇もない。

親の日向藍子も、字牌を貯め込んでこの局は完全に撤退している。

「また石橋さんが何かやってる…でも高いこともあるからなぁ…」
日向は対応型であるため、石橋の仕掛けをチラチラと気にして打たざるを得ない。
まさに「石橋を叩いて渡る」局面になっている。

あとは魔王・佐々木寿人のリーチが来る前にアガり切るだけ。
その矢先、
残り1枚のをツモって1300・2600
見事に寿人とのスピード勝負に競り勝った。

今日も連対に向けて好発進。エンジンの調子は良好のようだ。