最年少Mリーガーの成長は止まらない！沢崎から岡田紗佳へ受け継がれた中トイツ落とし【熱論！Mリーグ】担当記者：masasio

少し前後するが、7巡目の岡田。

ここから上家の萩原に合わせて東切り。

を残したのは、恐らく下家の滝沢の現物だからだろう。

ドラそばの、の手出しは速度感がある。

慎重に、慎重に打っているのが良く分かる。

しかし、敵は滝沢一人ではない。

が重なれば、ダブの２ハンはもちろん、ホンイツやトイトイも見えてくる。

守備面においてもよりはの方がマシだろう。

ちょっと滝沢に気を取られすぎたかな？という印象だ。

手が進んでテンパイ。

滝沢と同じカン待ちだ。

ここはトイトイ（ツモり四暗刻）の変化を見てダマテンだ。

そして残りツモ番が1回になったところで、突然のツモ切りリーチ！

残りツモ1回なら四暗刻に手替わりする意味がない。

それならば、万が一ツモった時に高くなるようにしようということだ。（鳴きが入らなければ一発が付く）

また、他家がテンパイしていた場合に、もし危険牌を引いたらオリてくれるかもしれない。

ほとんどの場合でリーチ棒の1000点を損することになるが、リターンもあるため充分見合っていると思う。

結局、高宮以外の3人テンパイで流局。

岡田の狙い通りにはならなかったが、引き出しの多さを見せてくれた。

続く2本場は滝沢が仕掛けて700/1300のアガリ。

岡田の親を流した。

東2局

岡田3巡目。

形は整ってきているが、ここから打！

解説の多井いわく「おじいちゃん（チームメイトの沢崎選手のこと）の知恵」とのこと。

受けがかぶっているを切ってにくっつけば234の三色、というのが自然だろうが、

まだ3巡目。

遠くに567の三色も見えるし、を持っているとタンヤオやピンフに対応しやすい。

最年少ながら、スケールの大きな構想を見せた岡田だったが、この局は萩原のリーチに撤退。

なかなかアガリが出ない。

東3局

岡田と同じくアガリのない高宮。

親番でこの配牌。

が暗刻なのは嬉しいが、他が少し時間がかかりそうだ。

チャンタや国士まで見てから切っていく。

を重ねてイーシャンテンだったが、ドラのを重ねて大チャンスに。

悪夢のような配牌を見違えらせた。

続いて岡田もイーシャンテン。

タンピン系狙いで進めていたが、5トイツになりチートイツのイーシャンテン。

タンキ待ちにするならは少し良さそうだが、まだメンツ手も見たい形。

自然にを切っていく。

さらに滝沢もイーシャンテン。

安全牌のを残さずに切っていった。

これは少々意外な1打。

微差ながらトップ目なのでを切ってスリムに構えるかと思いきや、めいっぱいに構えた。

親の高宮の第1打がということと、萩原はを切っているということ。

この2人に対してはは比較的安全な牌だというのもあっただろうか。

テンパイ1番乗りは高宮。

ダブが鳴けてのテンパイ。

は3枚切れているが、ならチャンタも付いてハネマンだ。

チートイツとメンツ手の分岐点だった岡田。

ツモでテンパイ。

普段はかなり慎重に1打1打選ぶ印象が強い岡田だが、この時は違った。

迷わずに、「リーチ」

ど真ん中のタンキだが、悩まずに牌を横に曲げた。

とが切ってあり、中筋になっている。

自分の切り出しも端牌からで、とても変則的には見えない。

リーチの発声に自信がこもっていた。

ダブポンとリーチに挟まれた滝沢。

通っているのはだけ。