滝沢和典の流麗な手順によって逆境を跳ね返せるかEX風林火山!!【熱論!Mリーグ】担当記者:ゆうせー

熱論!Mリーグ【Mon】

滝沢和典の

流麗な手順によって

逆境を跳ね返せるか

EX風林火山!!

文・ゆうせー【月曜担当ライター】2020年1月20日

先週1月17日(金)1戦目が終了した時点で、EX風林火山は、

-190.2ptの7位まで追い込まれてしまう。

2戦目のオーラスも、

空前絶後の大接戦の中、二階堂亜樹は4着目。

しかし、

ここで亜樹は2軒リーチをかいくぐり、チームにとって大きな大きな4→1着のアガリを決める。

ギリギリのところで踏みとどまったEX風林火山

しかし、

まだまだ予断の許さない状況が続く。ポイントを稼いでなんとしても浮上したい。

本日1月20日(月)の先発を託されたのは、

「進化する王道」滝沢和典

東家 沢崎誠 (サクラナイツ)

南家 滝沢和典 (EX風林火山)

西家 多井隆晴 (渋谷ABEMAS)

北家 瀬戸熊直樹 (TEAM雷電)

実況 小林未沙

解説 佐々木寿人

東1局

まずは東1局の滝沢、

2巡目に、

この形。ここで滝沢は、

次の巡目に、

を引いてきて、

タンピンや345の三色が見えるものの、自分が真っすぐ手組みをしても先手がとれる可能性の低そうなこの手牌。場を見ても字牌が高めだ。

ここは滝沢、安全牌候補としてオタ風を置きつつ、絞る目的で役牌を抱え、ツモが345を目掛けて真ん中に寄ってきたときにだけアガれるよう、手牌をスマートにした。

こうしておけば、他の人の様子を数巡見ることが出来る。パラパラと字牌が出てくれば手の進行に合わせて切り出すことも出来るし、全く字牌の出ない異様な場になったら絞りを決め込んでもいい。

悪めの配牌だからこそ出来る「手牌のスタート地点を遅らせる」戦略だ。

たしかに、ここからよーいドン!で字牌をバンバン切っていったら中盤あたりで安全牌に窮しそうだし、役牌が鳴かれてしまった場合にはこの滝沢の手格好では対抗するのが厳しい。

実際には、

すでに3巡目に沢崎がこの形だった。結局、は最後まで場に顔をみせることなく、この局は流局する。

滝沢の懐の深い構えが生んだ流局だったと言えよう。滝沢の麻雀を見ていると、麻雀は本当に奥の深い対人ゲームだな…と強く感じる。

東1局1本場

次局、滝沢の配牌は、

こちら。滝沢が第一打に選んだのは、

だった。と、ホンイツに使える3ブロックが手にある。今後のツモ次第にはなるが、ホンイツに仕上がれば満貫以上も見込めるのでは温存。

そして、3トイツあるのでチートイツもみているだろう。手が整っていないうちにが切られた場合にはスルーすることになるので、2枚を抱えたままアガれる手役を狙う、という考えだ。

そして、主眼となるホンイツチートイツ、どちらもドラのをスムーズに使えるのがポイントだ。を持ってきてから考えるのではなく、あらかじめ引いてもいいように滝沢は手役を想定しているに違いない。先見の明にすぐれた打ち手だ。

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