ポンカスとは
ポンカスとは、他家にポンされた牌と同種の4枚目の牌を指す麻雀用語のひとつ。
ポンによって既に3枚使用されている牌なので重なることはなく、対子や刻子になりえないので「カス」という蔑称が使われている。
数牌の場合は順子で使い道があるので「カス」と言われることはなく、主に対子・刻子で使用する字牌を指して使われることが多い。
また、他家のポンした牌では使い道がないが、自身のポンした牌であれば加カンという使い道があるためポンカスとは呼ばず、「カンの材料」として「カン材」と呼ばれる。
ポンカスの例
例1)
3巡目 東家 ポン
↓
7巡目 南家(自分)
ツモ
序盤にのポンが入ったが、その後自分の手がかなり整ってきた状況。
ピンズかソーズの周りを引けばテンパイで、タンヤオ・ピンフあたりが狙えそうな手牌。親のヤクハイポンが入っているとはいえ、先制でテンパイしてリーチをかけたいところで引いてきたのが。
既に親のポンによって3枚使われているので、対子や刻子になることはなく、持っていても手牌の進行に何ら役立たない。
このような役に立たない牌であるからこそ「ポンカス」という少々過激な蔑称で呼ばれているのだと思われる。
ただし、既に3枚使われている字牌というのは、使い道のない牌であるからこそ安パイとして使うこともできる。
例2)
10巡目 北家 ポン
↓
12巡目 東家 リーチ
↓
12巡目 南家(自分)
ツモ
同じようにがポンされている状態で引いてきた4枚目の。
ただし今回はかなり深い巡目で自分はまだリャンシャンテン。しかも親からリーチがかかったピンチのときに引いてきたのが。
北家のポンも気になるがそれ以上に親リーも危険なので、何とかオリながら流局してあわよくばテンパイできれば、というときに国士無双にしか刺さらないポンカスのは二者の現物の次に安全といえる(国士無双テンパイ者がいなければ)。
もちろんそれ以外に役に立つことはないし、それ以降引いてくることもないので本当に1巡しか凌げないのだが、守備が必要な状況に限ってはポンカスの牌も「カス」とは言い切れない。