百戦錬磨の“鉄強”
醍醐大すらも飲み込む舞台
それがMリーグ
文・徳岡明信【月曜担当ライター】2024年2月26日
第1試合
東家:瑞原明奈(U-NEXT Pirates)
南家:白鳥翔(渋谷ABEMAS)
西家:醍醐大(セガサミーフェニックス)
北家:園田賢(赤坂ドリブンズ)
レギュラーシーズンも残り20試合を切り、いよいよ佳境を迎えている。
上位、下位とも混戦の中
上位にそびえる2チーム対ボーダー上でひしめく2チーム
の対戦となった今夜の第1試合。
今夜注目するのは
セガサミーフェニックス・醍醐大
直ぐ下には僅差で3チームが迫っている現在第6位のセガサミーフェニックス
1試合1試合が追われるプレッシャーとの戦いとなっていく。
極限のこの状態、いかに乗り越えるか。
百戦錬磨のオールドルーキー醍醐大の立ち回りに注目だ。
東1局から見せ場が訪れる。
南家、白鳥が地和チャンス!
UFO一生分がかかる大一番!
そのまま持ってくる第1ツモは果たしてアガリと…
…ならず……
しかしダブリーの多面待ちでも充分に嬉しい天からの授かりものだ。
程なくしてあっさりとツモアガり1000/2000のスタート。
開局からドキドキの展開を見せてくれた。
さぁここからは技巧派4人による技の応酬で魅せて頂こう。
東3局1本場での醍醐の仕掛けだしに注目したい。
この牌姿から
カンチーから発進する。
ここから打としてタンヤオ三色赤ドラの満貫ルートへと一直線だ。
これは重厚な打ち筋なイメージの醍醐からしたら意外な仕掛け出しかもしれない。
しかし醍醐は以前からこのような遠めの高い仕掛けを多用する打ち手である。
醍醐の仕掛けにツモも応える。
カン引きで形がグッと引き締まり、
2巡で最速のテンパイを果たす。
狙いの567の三色は崩れたものの、5800点+1本場の加点なら充分だ。
ここに立ち向かうは白鳥だ。
迂回しつつ、醍醐の当たり牌を器用に重ねてテンパイする。
1切れの東単騎なら勝負になるとここはリーチを強気に選択する。
醍醐がリーチの一発目に掴まされたのはドラの
これは人としてさすがに押せるはずもなくオリを余儀なくされる。
結果は1人テンパイで流局。
アガリこそ生まれなかったものの醍醐の鋭い仕掛け出しが目立った局であった。