苦しむビースト
それでも猿川真寿が
最後まで腕を振る理由
文・後藤哲冶【月曜担当ライター】2025年2月10日
2月10日。
この日は東京ドームシティホールにてMリーグプレミアムナイトが開催。
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多くのMリーガーが一堂に会し、解説も担当。
ファンにとってはたまらないイベントだ。
Mリーグレギュラーシーズンも残り試合は20試合ほど。
悲喜交々な感情に巻き込まれる終盤戦を前に、プレミアムナイトに来たファンへ勝利を届けるのはどのチームになるか。
2月10日 第1試合
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東家 鈴木たろう(赤坂ドリブンズ)
南家 猿川真寿 (BEASTX)
西家 瑞原明奈 (U-NEXT Pirates)
北家 伊達朱里紗(KONAMI麻雀格闘倶楽部)
東1局はたろうが伊達から3900をアガって、東1局1本場。
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南家に座る猿川が、このテンパイをダマテンに構えた。
この形はでリャンメンに変化する他、
引きでも良い待ちに変化する。
それだけ変化に富んでいるからこそ、一旦ダマテンに構えるのはアリな選択だろう。
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これを伊達から捉えた。
2600のアガリで、猿川がこの半荘最初のアガリを決めると。
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迎えた親番東2局。
三色は崩れたものの、ピンフドラ1での先制リーチに成功。
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今度はこれをトップ目たろうから捉えて5800。
2連続のアガリでトップ目に立った。
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ビーストは苦しいシーズンを送っている。
正直、ここからレギュラーシーズンを突破することはかなり厳しいと言って良いだろう。
それでも、チームを応援してくれるファンがいる。なら、楽しい麻雀を届けたい。1つでも多くのトップを届けたい。
今日はプレミアムナイト。
会場に来てくれたファンのためにも、猿川が奮闘する。
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東2局1本場。
猿川がを引き入れて少考える。
シンプルなのは切り。12345のソーズが、雀頭を作りやすく、テンパイになる牌も多い。
ピンズを引いて
のリーチも打てる。
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が、猿川の選択は打だった。
が重なっての
リーチはタンヤオが消えてしまう。
12345の形が雀頭を作りやすいとはいえ、引きは赤が出て行ってしまうため許容したくはない。
の場況が良いのも大きい。猿川は、
、
、
で十分勝負になると踏んだ。
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次巡、ドラのを引き入れて打
。
今度はドラを引いて来たことでタンヤオが崩れても打点がある程度担保されるようになった。
ので、場況の良いターツを残し、打
。
をもう一度引けば跳満クラスまで見える勝負手だ。
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を引いてきて、更に選択。
と切って行けばタンヤオ確定、高目三色と跳満倍満クラスが見えるが、
が自身の目から4枚見え。
ドラ表示牌であることも加味すると、そう良い待ちとは言いにくい。
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猿川が選んだのはだった。ここはシンプルに受け入れ枚数を増やす構え。
を引いた時のみ単騎になってしまうが、その時もタンヤオ赤ドラで打点がついてくる。