ファイナルの時間帯へ──── 希望を背負った黒沢咲【Mリーグ2025-26 セミファイナル 観戦記 4/17 第2試合】担当記者 坪川義昭

ファイナルの時間帯へ──
希望を背負った黒沢咲

文・坪川義昭【金曜担当ライター】2026年4月17日

Mリーグ2025-26シーズンのセミファイナルも、あっという間に半分の試合数が消化された。
TEAM雷電はセミファイナル開始時点で6位だったが、7戦連続連対の猛追をみせている。
もう一度、ファイナルの舞台へ──

ユニバースとチームメイトの願いを背負って、今日も黒沢咲は卓へ向かう。
チームメイトが繋いでくれた連対のバトンを手にし、負けられない闘いが今日も始まった。

 

第2試合

東家:園田賢赤坂ドリブンズ
南家:二階堂亜樹EX風林火山
西家:黒沢咲TEAM RAIDEN / 雷電)
北家:伊達朱里紗KONAMI麻雀格闘倶楽部

東1局

西家の黒沢が、【5ソウ】を引いて三色の見えるリャンシャンテン。
ドラの【1ピン】がトイツの手牌で、対面から切られた【白】を鳴かないのは、Mリーガー40名の中でも黒沢だけだろう。

親番の園田が、【1ピン】を仕掛けて一気通貫に向かった。
当然【白】を鳴かないのだから、この【1ピン】だってポンは入れない。

終盤に2枚目の【白】を仕掛けてイーシャンテン。
今日も黒沢の、ブレない麻雀が堪能できそうである。

喰いタンで追い付いた伊達が、300-500の躱し手を決め、静かな立ち上がりとなった。

東2局

3巡目にテンパイを入れた伊達が、先制リーチをかける。

【9マン】を園田に三連打されたタイミングでのテンパイ。
それでもピンフ・赤ならば、追っかけリーチといっても不思議ではないが、黒沢はヤミテンを選択する。
ドラの【5マン】引きや、タンヤオへの振り替わりという本手への進化を放棄しないのだ。

ヤミテンにしたからといって、簡単に撤退するわけではない。
ギリギリのラインを攻め続け、無筋の【1ソウ】程度は逡巡なく勝負する。

ホウテイで伊達が放った【9マン】を捉えて、3,900。
勿体無いように見えるかもしれないが、3枚目の【9マン】を処理された気持ち悪さがあったのだろう。
このゲームを決める勝負所は、まだ先にあると感じているはずだ。

南1局

黒沢の手が難しい。
【4ソウ】切りや、【8マン】切りという大人しい選択肢もあるのだが、黒沢にとっては一択。

【白】をポンして2,000点を目指すルートは、ハナから考えていない。
手牌の最高形を逃すことほど、罪なことはないのだ。

【6マン】を引ければ、アガリまでの道筋が見える。
あとは、一本道を突き進むだけ。

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