4月26日、東京・六本木の「ベルサール六本木」にて、3月の「Mリーグ2021プレミアムナイト」に続く公式有観客イベント「Mリーグ2021-22パブリックビューイング」が行われた。会場には多くのファンが集まって試合を観戦、試合終了後に行われた表彰式で、素晴らしい戦いを見せてくれた選手たちに、惜しみない拍手を送っていた。
この日のチケットは前売りで早々に完売。会場にはオープン前から多くの人が列を成していた。入場時には手指の消毒などを行う他、応援用のバルーンスティックが配布され、声を出さずとも応援できるよう配慮されていた。
また、この日はセガサミーフェニックスをスポンサードしている株式会社縁が、フェニックス応援グッズとしてTシャツを提供。チームはこれを無償で配布しており、優勝にかける熱い思いが伝わってきた。
会場では実況・松嶋桃、解説・渋川難波のゴールデンコンビでの進行が行われた他、試合のないチームの選手を1名ずつ解説席に招き、ゲスト解説を行うという現場ならではの企画を実施。
初戦は園田賢(赤坂ドリブンズ)・黒沢咲(TEAM雷電)という、Mリーグで対照的な麻雀を見せる2人が登場し、意見が食い違うやりとりを繰り広げて、会場を楽しませた。そして2戦目では、小林剛(U-NEXT Pirates)・勝又健志(EX風林火山)という、過去に優勝の原動力となった2人が登場。究極の条件戦を細かく読み解き、状況の解説や見るべきポイントなどを的確に伝えていた。
最終戦終了後は、ファイナルに進出した4チーム、そして優勝シャーレがベルサール六本木に移動し、表彰式が行われた。個人3賞、そしてチーム表彰が行われ、各チームの代表者が挨拶。そして藤田晋チェアマンからKADOKAWAサクラナイツへ優勝シャーレが手渡され、内川幸太郎・岡田紗佳が高々とシャーレを掲げた(※沢崎誠は療養のため不在、堀慎吾は足の負傷のため壇上には上がらず)。最後に、川淵三郎Mリーグ最高顧問がMリーグ2021-22シーズンの閉幕を宣言、激闘に幕が下りた。
「まず、監督、すいませんでした。ファイナルが終わって優勝を逃した瞬間に個人賞の表彰ということで、こんなときどんな顔していいかちょっとわからないんですけど・・・笑えばいいですね(笑)。
個人賞の話なんですけど、正直、自分の雀風というか性格というか、ちょっとネガティブなところだったり守備型だったりで、このタイトルはどうしても欲しくて、すぐに獲れると思っていましたけど、4年もかかってしまいました。来年もぜひ、このタイトルは僕が獲りたいと思います。そして渋谷ABEMASの後輩3人に、ラスをなるべく取らないような、バランスのいい麻雀をどんどん伝えていけたらと思います。僕の力だけじゃなく、チーム全体で麻雀の勉強会をしてきたときにラスを食わないような勉強ができました。この個人賞はチーム全員の力で獲ったので、賞金はチーム全員で使いたいと思います。ありがとうございました」
最高スコア1位・伊達朱里紗(KONAMI麻雀格闘倶楽部)
「みなさん、本当にMリーグを長い間ご視聴いただき、ありがとうございました。今シーズンは私のMリーグデビューイヤーということで、『この子ちゃんと打てるのかしら?』みたいな方も最初はいたかと思うのですが、個人としてはできすぎなくらい最高のデビューイヤーとなりました。すごく苦しいこともたくさんあったんですけど、まだまだ自分は強くなれるなと感じましたし、応援してくださる方の声を何よりも感じた半年間でした。ただ、一番大きな目標であるチーム優勝にまだ届かなかったので、また来年度も戦えることがあれば、しっかりチームに貢献して、みなさんに優勝を届けられるようしっかり戦っていきたいと思います。本当にありがとうございました」
個人スコア1位(MVP)・瑞原明奈(U-NEXT Pirates)
「今年度も個人的には課題が多く残った1年となったのですが、このように栄誉ある賞を獲得できたことは、一つの自信になりました。私が活躍することが、働く女性や戦うお母さんを始め、誰かの励みになれていたらうれしいなと思います。これからも麻雀に真摯に向き合い、精進していきたいと思います。今年度もたくさんのご視聴・応援、本当にありがとうございました」
「KADOKAWAサクラナイツ、優勝おめでとうございます! そしてファイナルを戦ったフェニックス、ABEMAS、麻雀格闘倶楽部、お疲れ様でした。本当に素晴らしいファイナルだったと思います。
我々TEAM雷電は、今期を思い出したくもないような成績ではありましたが、にもかかわらず、来期も同じこの4人で戦いに臨むことになりました。そのことを4人とも非常に重く受け止め、必ずこの優勝シャーレを獲得したいと思います。来期もTEAM雷電、そしてMリーグをよろしくお願いします」
「萩原さんの後だとすごくやりづらいんですけど・・・(笑)、まずはみなさん、1年間ご視聴ありがとうございました。そしてKADOKAWAサクラナイツのみなさま、優勝おめでとうございます。
ドリブンズは今年、本当に悔しくて切ない1年だったし、ファンの方にもとても悔しい思いをさせてしまったのですが、来年こそは必ずまたファンの方と喜びを1年目のように分かち合えるように、あとディナーショーができるように(笑)。優勝しないとできないらしいんですね。なので、そちらも合わせて頑張っていきたいと思います。ありがとうございました」
「ご視聴のみなさん、1年間大変ありがとうございました。パイレーツは今シーズン6位ということで、非常に残念な結果になりまして、規定により選手を入れ替えることにもなりましたが、今まで応援していただいたファンのみなさまには大変感謝しております。まだまだ勉強することもありますので、来期も優勝を目指して頑張っていきたいと思っております。
今日、視聴者数を見てみたら、なんと300万人近くの方が見ていただいたようなんですね。Mリーグの盛り上がりを大変強く感じております。来期も麻雀をみなさんにより一層楽しんでいただけるように、そしてMリーグを楽しんでいただけるように、頑張っていきたいと思います。どうもありがとうございました」
「まずは、応援してくださったファンの方々、そしてMリーグという最高の舞台を作ってくださった関係者の方々、本当にありがとうございました。EX風林火山は、昨シーズンは幸運にも優勝することができたんですけれども、今シーズンはファイナルまで後一歩届かなかったというところで、セミファイナル敗退とすごく悔しい思いをいたしました。ただ、シーズン中でもあるんですけれども、藤沢監督の方から『来期もこの4人で続投します、そしてこの4人で優勝を狙います』という熱い言葉を頂いたので、オフシーズンに、届かなかったところへ届くようにみんなでしっかり勉強・練習をして、来期に臨みたいと思います。これから頑張って行きますので、引き続き応援よろしくお願いします。ありがとうございました」
「KONAMI麻雀格闘倶楽部を応援してくださった皆様、7ヵ月間、本当にありがとうございました。今日、控え室でずっと試合を見ていたのですが、本当に素晴らしい最終戦だったと思います。最大の心残りは、最終日に優勝争いに絡めなかったことなので、来期は必ずKONAMI麻雀格闘倶楽部のファミリーの皆さんと優勝の喜びを分かち合えるよう、必死に頑張っていきたいと思います。7ヵ月間、本当に応援ありがとうございました」
「たびたびすみません、多井隆晴です(笑)。ABEMASは今期も3位ということで、4年連続3位ということになってしまいました。いつもファイナルには残っている安定感はあるんですけど、やはりここ一番というところでの決定力というか突破力というか、そういうところが課題なのかなと思っています。
インターネットを見ると、『多井は優勝したら引退する』とか、何かいろいろ噂になっているんですけど、決めました。1回優勝するくらいじゃたぶん満足できないので、3回くらい優勝するまでは現役を続けたいと思います。このいろいろ大変な時期に、こうやって麻雀でお仕事をさせていただいているという、この32人はすごく幸せだと思います。ABEMASの4人だけではなくMリーガー全員で、もっともっと面白いものを見せていきたいと思いますので、来期以降も引き続き応援よろしくお願いします。ありがとうございました」
2位:セガサミーフェニックス 魚谷侑未
「長い間Mリーグをご視聴してくださった皆様、本当にありがとうございました。セガサミーフェニックスは、今年は準優勝という結果に終わり、正直、悔しいです。今日は(近藤)誠一さんの連闘という最終節だったのですが、すごくたくさんの試練を与えられた一日だったと、見ていて思いました。でも、その試練をなんども越えようと、誠一さんは一生懸命戦ってくれて、一度はつかみかけた優勝も目の前にあったのですが、最後はサクラナイツが強かったと思います。
セガサミーフェニックスは、必ずまたこの舞台に戻ってきて、優勝して、シャーレを勝ち取ります。セガサミーフェニックスは、いつか羽ばたきます。また、応援よろしくお願いします。ありがとうございました」
「KADOKAWAサクラナイツサポーターのみなさん、やりました!
今シーズンはチームメートの離脱と、堀(慎吾)君が足をケガして、満身創痍の中のファイナルとなったわけですけれども、たくさんの応援のおかげで最後まで打ち切ることができ、最良の結果を出すことができました。昨年なし得なかった優勝だけを見て今シーズンやってきましたが、本当にいい結果になって良かったです。
来シーズンは、この麻雀という競技は、本当に1牌の後先で結果が変わるゲームですので、より精進を重ね、後悔のないように打ち切りたいと思います。もちろん狙うは連覇です。Mリーグ関連の皆様、スポンサーの皆様、最後まで見ていただいた視聴者の皆様、本当にいつもありがとうございます。この麻雀という競技を、僕らは一人でも多くの人に見ていただき、実践してもらい、目標となる、憧れとなる存在となれるように日々頑張っていきますので、引き続きMリーグを、選手を、応援よろしくお願いします。本日はどうもありがとうございました」
「今日、優勝できたことがすごくうれしいです。沢崎(誠)さんが入院することが決まってから、本当に勝ちを届けたくて、MVP争いも沢崎さんは勝てなかったので、何か一つ届けることができて、本当にうれしく思っています。サクラナイツは昨年2位、その前は4位だったので、残すは連覇のみとなりました。来年も私たちと一緒にMリーグを盛り上げましょう! ありがとうございました」
「みなさん、今日は見ていただいてありがとうございました。
うれしいです。
たくさんの方に、サクラナイツのファンの方だけじゃなくて、Mリーグをたくさんの方に見ていただいて、一緒に盛り上げていただいて、これが当たり前だと思わないように感謝の気持ちを持って、また来年強くなって、連覇を目指して頑張っていきたいと思います。その前に足を治して、それから頑張りたいと思います。今日はありがとうございました」
「監督、選手、そして関係者のみなさん、本当に長い間ご苦労様でした。そして応援いただいたファンの皆様に、心から厚く御礼申し上げます。
このMリーグは、麻雀という個人競技をチーム競技にした、世界でも希有な存在のリーグ戦です。礼に始まり礼に終わる。そして対局中は私語をかわさない。選手は勇気、忍耐、決断、尊敬の念を持って戦っています。これはあらゆるスポーツに共通するスポーツマンシップそのものを、対局の中で選手のみなさんには具現化していただいているわけです。
僕の夢、藤田(晋)チェアマンの夢も同じなのですが、こういったリーグ戦の戦い方を世界に広げて、将来にはワールドカップ、クラブ選手権につながっていけばいい、そういう夢を持ってこれからもMリーグは発展していきたいと思います。これからも変わらぬご支援をお願いいたします。
それでは、終幕宣言。2021-2022、Mリーグの閉幕を宣言します。どうもありがとうございました」