読んで読まれて、
鳴いて鳴かれて。
激闘を制した園田賢、
個人ランキング首位へ!
文・南山幸吉【木曜担当ライター】2025年10月23日
第2試合
東家:園田賢(赤坂ドリブンズ)
南家:渋川難波(KADOKAWAサクラナイツ)
西家:多井隆晴(渋谷ABEMAS)
北家:鈴木大介(BEAST X)
実況:襟川麻衣子
解説:朝倉康心
なんとも濃いメンツだろうか。
デジタルとか風とか。読み合いとか殴り合いとか。知力とか腕力とか。
麻雀の面白さ・魅力を伝えてくれそうな4人が集結し期待に胸が膨らんだ。
それは、想像を以上だった。
【東1局】
『園田賢はなぜリーチに対して押せまくれたのか?』
7巡目、親の園田はこの手牌。タンヤオが見えるがまだ三向聴。
ドラは
で高打点を狙うのもなかなか難しいか。
上家の大介から
が放たれ手が止まる。
すると
に手を伸ばし、チー。
ここまで安牌候補になりそうな字牌も切っており
防御力も乏しい手牌でこの仕掛けは勇気がいるのではないか。
その疑問は「その研」の検討配信で語られていた。
「この時、最高位戦元A1リーガーの松本さんが思い浮かんだ。あの人はこの形を
チーしていた。とにかく親番を大切にする人だった」
※松本浩司氏・・・2020年10月、健康上の理由で最高位戦を退会。
卓上の魔術師・園田賢の選択に最高位を目指してしのぎを削った同志の雀風が影響を及ぼしていたとは新鮮だった。
7巡目、大介に![]()
シャンポン待ちのテンパイが入る。
ここは両面の手変わりを見据えてかヤミテンに。
次巡、
をツモ切りリーチへ。
10巡目、大介のリーチに対してイーシャンテンの園田は、無スジの
をプッシュ!
「ツモ切りリーチだから愚形待ちが濃厚。現物の
切ってまで降りてる場合じゃない」
結局、「これが当たるなら即リーしているはず」と
、
、ドラ
を切ってテンパイまで辿り着き、見事親番をキープした。
【東1局1本場】『園田VS多井のプッシュ対決!』
必死で繋いだものの1本場も手が悪い。
3巡目、
をチー。
5巡目、
をチーして打
。
苦しい配牌から123三色、純チャン、チャンタを目指す。
5巡目、多井は
を引き手が止まる。
ドラの
を切れば両面が3つで手広くなるが、
端牌を2副露している親の園田にはドラの
は危険だと感じた。
しかし多井は少考の末ドラの
をプッシュ!
なぜ
を押せたのか?
その理由の1つに、園田が4巡目にツモ切った
に隠されていた。














