永井孝典の
長い親番が生んだ独走劇
文・喜多剛士【金曜代打ライター】2026年1月30日
レギュラーシーズンも終盤。 チーム事情が打ち筋に色濃く反映される時期に差し掛かってきた。個人スコア首位を走る永井、個人三連勝を狙う萩原、そして復調のきっかけをつかみたい、たろうと三浦。それぞれが異なる思惑を抱えて卓に向かう中、どのような戦いが繰り広げられるのか。
第1試合
東家:永井孝典(EX風林火山)
南家:鈴木たろう(赤坂ドリブンズ)
西家:萩原聖人(TEAM RAIDEN / 雷電)
北家:三浦智博(EARTH JETS)
東1局
萩原の手牌は
が重なり4トイツ。 面子手とチートイツの分岐点で、彼が選んだのは
切りの思い切ったチートイツ決め打ちだった。
本来なら、序盤の4トイツはまだ様子見の段階。 2枚切れの
や
を処理して両天秤に構える選択も十分にある。 だが萩原は安全度と最終形で優位な字牌を残す選択をした。
しかし、その直後に
を引いて裏目となり長引きそうな展開が予想される
一方の親の永井は、序盤から迷いのない手順を見せる。字牌を処理し、リャンシャンテンを維持できる局面であえて
を外す。
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のシャンポンやドラのカン
は苦しい。
も2枚あるので、1つトイツをほぐして浮き牌の
や
を使って面子を再構成するルートを選択した。
、
引き入れ筒子が3面待ち。萬子のカン
に
。中盤ながら赤2枚を抱えていることもあり、永井は目一杯に構える。
萩原はイーシャンテンに到達するも、生牌の
が切りにくい。ここで
を選択。
もし序盤にチートイツと両天秤に構えていれば、萩原の代名詞とも言える123の三色が見えていただけに、悔しさが残る一打となった。
さらに
を引いてテンパイするが、役なしのカン
待ち。二副露のたろうは、副露面子で役が見えず、東の後付けが濃厚な状況。 価値の低いテンパイに固執せず、
を外して回る。 萩原らしい、守備意識の高さが光った。
永井はイーシャンテンからなかなかテンパイしない。ここで
を外す。愚形から好形、そして仕掛けも効く形へと変化する。
次巡、
を引き入れてテンパイ。待ちは![]()
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。 終盤で、安目でも7700点が見込め、しかも場況的に出やすいと判断した永井は、迷わずダマを選択した。
その直後、たろうが
をノータイムでツモ切り。永井に12000点の放銃となった。
たろうは永井の
トイツ落としの直後だけにイーシャンテンの可能性が高いと読んだのだろう。
永井の目一杯に構えながらも手牌を整える打ち回しが完璧にハマった一局だった。
「今日も永井の独壇場になるのでは」 そんな空気が卓上に漂い始める。
東2局
その後、永井が1000ALL、流局、700ALLと着実に加点しながら連荘を重ねる。 4本場で、ようやくたろうが三浦から1000点をアガり、永井の長い親番に終止符が打たれた。
そして迎えて東2局。
永井の配牌には
を含むイーシャンテン。 東1局の長い親番を終えた直後とは思えないほど、再び攻撃の形が整っていた。
しばらくツモ切りが続いていた永井だが、ついにテンパイが入る。選択肢は
切りのシャンポン、
切りのカン
、そしてリーチかダマか。永井が選んだのは
切りリーチ。
満貫ツモで一気に点差を広げる選択だった。さらに序盤に
を処理しているため、後に
が通れば
が中スジとなり、押し返される可能性も高い。状況判断と攻撃意識が噛み合った“積極的リーチ”だった。















