狙っていた「下石超え」── 中田花奈、要所で見せた成長の証【Mリーグ2025-26 レギュラーシーズン 観戦記 11/21 第1試合(麻雀チャンネル)】担当記者 ヤマサンブラック

狙っていた「下石超え」
── 中田花奈
要所で見せた成長の証

文・ヤマサンブラック【金曜担当ライター】2025年11月21日

11/21、麻雀チャンネル第1試合は、こちらの4選手で行われた。

第1試合

東家:白鳥翔渋谷ABEMAS
南家:伊達朱里紗KONAMI麻雀格闘倶楽部
西家:中田花奈(BEAST Ⅹ)
北家:渋川難波KADOKAWAサクラナイツ

成長著しい中田花奈
チームメイトであり師匠でもある下石戟の教えもあってか、今季すでに3勝を挙げている。
本試合は、その中田と伊達のマッチレースの様相を呈した。

東1局


4巡目、早くもテンパイを入れた西家の中田。
【8ソウ】を切り先制リーチを打つ。

カン【2ソウ】待ちのリーチイーペーコー赤、出アガリで5200、ツモなら満貫になる。

しかし7巡目、南家の伊達も追いついた。


無スジの【4マン】を勝負して、追いかけリーチ。

【2ソウ】【5ソウ】待ちのリーチ【南】赤、こちらも出アガリ5200、ツモなら満貫の手だ。
中田の待ちはカン【2ソウ】なので、伊達が中田に放銃することはない。
また、他家から【2ソウ】が出た場合も、頭ハネで伊達のアガリとなる。
枚数でも座順でも、ここは伊達が有利だ。

このめくり合いは、伊達に軍配が上がった。

リーチツモ【南】赤、2000・4000。
さらに中田のリーチ棒1000点も加わり、まずは伊達が先取点を挙げた。

 

東2局


中田は3巡目にドラの【6マン】が暗刻になるも、それ以外の形がよくない。

しかし、ここから中田のツモは驚異的な伸びを見せ、みるみるターツができていく。


7巡目に【發】が重なり、ポンできる形になった。

さらに8巡目、絶好の【赤5マン】を引きイーシャンテンに。

【發】のポンテンも取れ、ピンズのくっつきでもテンパイする絶好の形だ。


1巡ツモ切りののち10巡目、【發】を暗刻にして先制リーチを打つ。

【2マン】【5マン】【8マン】【7マン】待ちのリーチ【發】赤1ドラ3、跳満確定の大物手だ。

しかし、ここでまた伊達が追いついた。


カン【7ピン】を引き入れ、追いかけリーチを打つ。

【6マン】【9マン】待ちのリーチピンフ。ドラの【6マン】イーペーコーになる【9マン】、どちらが出ても3900の手だ。
ただ、【6マン】は中田が3枚、渋川が1枚手の内にあり純カラ、残りは【9マン】が1枚である。

渋川も13巡目に【2ピン】が重なり、タンヤオチートイツのテンパイ。
ドラの【6マン】単騎を選択、【6ソウ】を勝負してダマテンに構える。

こちらも跳満の手だが、【6マン】は純カラだ。

最後の【9マン】を白鳥が吸収、伊達のアガリがなくなり17巡目、

中田が【8マン】をツモ。

裏ドラは乗らなかったが、3000・6000のアガリで大きな加点となった。
伊達とのリーチ対決を制した中田が、トップ目に立つ。

──中田の判断が光ったのが、南1局だ。
終盤、伊達と白鳥から立て続けにリーチが入る。

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