高宮まり、魚谷侑未は “亜樹・黒沢”世代を超えられるのか【熱論!Mリーグ】

でもここでリーチはしない。トップ目の黒沢とは約2万点差。ラス親があるとはいえ、このチャンス手、もう一役つけたい。

そして次巡、絶好のを引いてくる。そして“ノータイムリーチ”を掛ける。

【高宮手牌】

黒沢が同巡テンパイを入れるが、危険牌を切らずに撤退しながら方向転換、さらにテンパイまで持っていく。

【黒沢手牌】

この手に放銃したのが高宮だった。

この後、南3局には黒沢に、

そして南4局も高宮は攻め続け、亜樹に放銃する。

怒とうの4連続放銃。

これこそ高宮の力強さ、そして真骨頂なのだろう。

これが裏返れば、相手がアガる前に自分がアガり、放銃することはないのだから。

とはいうもののやはり勝たないといけないのも事実だ。

 

 

第2回戦。

その高宮が所属するKONAMI麻雀格闘倶楽部はプロ21人中最下位の佐々木寿人プロが出場。捲土重来を期するが、最下位に沈んだ。

現在KONAMI麻雀格闘倶楽部のポイントは-393.9pt。プレーオフ通過ラインはトータルポイント、0から+100の間ぐらいになるだろう。少なくとも“借金”は返済しないといけない。

これからもっと「チーム戦略」が大切になってくるだろう。まずトップを取る。トップを取れそうになかったら、このチームをマークして上に行く、といういろんなオプションプレーが必要になってくるはずだ。

クリスマスあたりにどうなっているか、ひとつの目安になるはずだ。その時見えるのは希望の光か、絶望の闇か。できれば前者であれと願う。

花崎圭司(はなさきけいじ)

放送作家・小説家・シナリオライター。映画化になった二階堂亜樹の半生を描いた漫画「aki」(竹書房刊)の脚本を担当。

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