Mリーグ初役満を無視して考えた。パブリックビューイングは誰のもの?【熱論!Mリーグ】

熱論!Mリーグ【Fri】

Mリーグ初役満を

無視して考えた。

パブリックビューイングは誰のもの?

文:グレート巨砲【金曜担当ライター】2018年10月26日

 

金曜日をMリーグに捧げる生活をはじめて1か月。本日の巨砲選手はパブリックビューイングにズームイン・夜してきました。すでにキンマwebが人類で初めて火曜日にチー ム雷電の控え室におじゃマンモスした事実を踏まえると、スケールダウンした感は否めないけど、担当曜日に何が起こるかなんて運&縁。プロフェッショナルとは与えられた持ち場でベストを尽くす人を言うのです。ああ、ズームイン・夜もオデのベストだぞ。

ちなみに火曜日はパチスロを打ちながら4日で九州を一週するというクルクルパーな企画の2日目でフリーズしろ! ボケ!と気合を入れてレバーを叩いておりました。な、なんだよ、その南米の珍しい昆虫を見るような目は……世の中には色んな仕事があるんだよ!

午後6時半。放送開始30分前に星野編集長と会場であるTABLOIDに到着受付でバルーンスティックとドリンク引き換え券と再入場用に巻くテープをもらった後、順路 にしたがって会場に入るとそこにはウォール街のような成果主義の世界が待っていました。

舞台と出入り口にもっとも近いスペースがアベマズの応援席として指定されているのです。その隣のスペースがドリブンズでアベマズの後ろがフェニックス、そして巨砲選手が何の因果かひいきにしてしまった麻雀格闘倶楽部は入口からもっとも遠い席。ああ、オデは最下位チームを応援しているのだと試合前から少しダメージを受ける。チッ!

ここで巨砲選手は解説ができない弱みを遺憾なく発揮。話は大幅に飛びます。本日の対局は我らが麻雀格闘倶楽部の2連勝!

佐々木プロ、役満おめでとうございます。

松本プロの切りについては麻雀に詳しい人がきっとどこかで解説してくれるはずです。そしてこの日は2度、雷に打たれたような衝撃を受けました。一度目は解説の黒沢咲プロの声が菊川玲にめちゃくちゃ似てると気づいたとき。そして2度目は対局終了後、壇上に上がってインタビューに答える選手やその後のファンミーティング(ほぼ撮影会)を眺めていたときでした。

さあ、まとめるよ!

 

もともとパブリックビューイングはファンのためのイベントだと思ってました。もちろん大勢でワーキャーすることが前提なんで性格的に向き不向きはあって、スポーツ観戦でも映画でも一人で見たい派の巨砲選手はどちらかというと向いてないタイプだったりするのですが、それでも会場のキャパと必要なスタッフの数、ついでにお客さんの飲食具合(対局に集中するせいで、あまり飲み食いしない)を考えるとこれがファンサービスのひとつだってことはキスより簡単にわかります。しかし、雷に打たれたオデは考え方が180度変わりました。パブリックビューイングは実はMリーガーのためのイベントだと。

 

スポンサーからお金をもらって麻雀を打つーーMリーグは多くのプロの理想像でした。でも、理想が現実となった 時にどうすればいいいのか?  悩んだ人も多いと思うんですよ。もちろん、今まで以上にいい麻雀を打とうとは思ったでしょう。でも、Mリーガーになるような人たちはみんな麻雀を一生懸命打ってたわけです。麻雀の実力はアップしたわけでもないのに、急にたくさんお金をもらってそれでいいのか、スポンサーは他の何かも期待しているのではないかって?
その悩みを解決とまではいかないけど、緩和させてくれるのがパブリックビューイング。

自分たちを応援するために、ここまで足を運んでくれたファンを少しでも楽しませるという明確なミッションに向かって、解説の瀬戸熊直樹プロ も黒沢咲プロも、対局後に壇上に上がった4人のプロも、その後のファンミーティングに登場したチームメイトも迷うことなく邁進していきます。みんな、対局とはまた違ったいい顔してるんですよ。

そうやってファンを意識することで少しずつMリーガーとしての自覚&自信が生まれていくのです。会場のイ スがほとんど片付いても写真に気持ち良く応じる彼らの姿に現役時代どんな状況でもサインを断らなかった王さんを思い出しました。

とはいえ運営側には暖房効きすぎ、スティックバルーンのストロー差込口が45歳の油分を失った手ではなかなか開かない、フードコートのメニューが少ない上にプリングルスのチョイスがイマイチなど

言いたいことが反町隆史のようにあるのですが、今回はポイズン。なぜならたった今、とんでもない事実が発覚したのです。

 

本来、苦手なはずの巨砲選手も我らが麻雀格闘倶楽部の2連勝に知らない間に相当、興奮してたんでしょう。

Gジャンを会場のイスにかけたまま忘れて家に帰ってました。マジで今、気づいた。普段はあまり着ないとはいえ、自分のうっかり力がおそろしいよ。
己のミスをウルトラ棚にあげちゃうけど、片づけ時に忘れ物がないようアナウンスをするなど、運営はこういうクルクルパー対策も必要ですね。余計な仕事を増やしてゴメン。なお会場の電話は土日がお休みで月曜まで連絡取れないけど、携帯もポケットに入れたままなので、ダメ元で今から現地にいってきま~す。結果は待て次号!

グレート巨砲(おおづつ)

パチンコ必勝ガイド、近代麻雀、Numberほか様々なジャンルで執筆する人気ライター。
著者に「麻雀あるある」(竹書房刊)「熱論!Mリーグ」では金曜日の試合を担当。

【関連記事】
死んでいたはずの “麻雀攻めダルマ” 佐々木寿人が目覚めた夜【熱論!Mリーグ】
“ずるごー”は健在だった 小林剛率いる 海賊たちの点棒略奪劇!【熱論!Mリーグ】
Mリーグの魔物がもたらした萩原聖人の変化【熱論!Mリーグ】
近藤誠一徹底分析 「事務局の人」から「卓上の阿修羅」へ【熱論!Mリーグ】
高宮まり、魚谷侑未は “亜樹・黒沢”世代を 超えられるのか【熱論!Mリーグ】
女たちの “2100秒の攻防” Mリーグ女流大戦勃発!【熱論!Mリーグ】
もしも麻雀がなかったら…一途な最速マーメイド 魚谷侑未の覚悟【熱論!Mリーグ】
俺たちの恋人 二階堂亜樹と過ごす史上最長の夜【熱論!Mリーグ】
ブルドーザー・前原、変幻自在・園田 それぞれの持ち味を長考しながら堪能する夜【熱論!Mリーグ】
狙うは白鳥翔の首ひとつ! 渋谷ABEMAS包囲網を敷け!【熱論!Mリーグ】
二階堂亜樹、メンタル崩壊…舞姫を狂わせた近藤誠一の禁じ手【熱論!Mリーグ】
“多井隆晴vs朝倉康心”新旧エース同士の世代闘争勃発!【熱論!Mリーグ】
白鳥は水面下でもがいているからこそ“リア充”に見える【熱論!Mリーグ】
麻雀攻めダルマ・佐々木寿人はこのまま終わってしまうのか【熱論!Mリーグ】
私の名前は石橋伸洋 赤字は垂れ流さない【熱論!Mリーグ】
まさにMリーグインフェルノ! オデが見た開幕戦の舞台裏【熱論!Mリーグ】
身内がMリーガーになった件 二階堂、前原、白鳥ら怪物たちと闘う弟【熱論!Mリーグ】
少牌、役満テンパイ…滝沢和典は本当に復活したのか【熱論!Mリーグ】
見た目は大事 Mリーグ・チェアマン藤田晋の著書「仕事が麻雀で麻雀が仕事」が記すビジネスの真実
Mリーグの船出 21人のプロ雀士に求められるもの【熱論!Mリーグ】
Mリーガー白鳥翔プロ【独占手記】開幕直前の胸中を綴る!
「Mリーグ」とは甲子園・春のセンバツ高校野球です 開幕直前、特別観戦記
サイバーエージェント・藤田社長がMリーグへの想いを語った「麻雀プロという職業を夢のあるものに変えたい」

  • この記事が気に入ったら
    フォローをお願いいたします!
    最新の麻雀・Mリーグ情報をお届けします!

  • \近代麻雀戦術シリーズ 新刊情報/

    1 個のコメント

  • 週4日しかないうちの1日の闘牌内容をまるまる潰されてしまうのは惜しいので
    麻雀に詳しい人を連れてきて大砲さんには金曜担当ライターの地位を退いてほしいですね